相乗りタクシー(読み)あいのりたくしー

知恵蔵mini 「相乗りタクシー」の解説

相乗りタクシー

同じ方向に向かう複数の乗客が1台のタクシーに乗り合うことで、1人で乗るより安い運賃で利用できる「相乗り」を提供するサービス。国土交通省が2018年1月から3月にかけて実証実験を実施する。相乗りを前提としたタクシー営業は従来、過疎地などに限定されてきたが、これを都市部でも解禁する。割安な運賃でタクシー需要を喚起する狙いがあり、タクシー事業者やドライバーには、複数の乗客を効率よく運送できるメリットがあるとされている。利用客がスマートフォンなどの配車アプリ上で乗降車地を設定して相乗りを希望したうえで、同じ方向に向かう他の利用客が見つかると相乗りが成立する。終電後やイベント後の帰宅、朝の通勤空港へのアクセスなどが利用例として挙げられている。実証実験には大和自動車交通グループ4社と日本交通グループ11社が協力し、相乗りの成立状況や運賃水準の検証結果などを踏まえ、本格的な制度化に向けて検証を進める予定。

(2017-12-20)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android