仕事をするために住居と勤務先の間を往復すること。通勤災害の規定では、特定区域で複数の顧客を受け持つ外勤従事者が自宅から就業場所となる顧客先へ直接通う場合に、一日の最初の就業場所に着くまでや、最後の就業場所を出てから自宅までなども通勤となる。また外勤従事者に限らず、帰りに居酒屋や娯楽施設に立ち寄って、通常の通勤経路から離れたり通勤行為を中断した場合、店に入る時点までが通勤となる。
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[名](スル)勤め先へ通うこと。「マイカーで通勤する」「通勤ラッシュ」
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都市化社会のなかで勤労者階層が居住地と職場との間を毎日,定期的に往復する社会流動現象。業務交通とならんで都市交通のなかで最も大きな分野を占める。もともと一体であった居住地と職場が分離するようになったのは,経済社会の発展にともない職場の集約化による業務能率の向上と,良好な居住環境の確保による労働力再生産性の向上という社会的要請の高まりによるものであった。しかし都市への人口集中がすすむにつれて,都市は職場地域と居住地域に分化しながら膨張し,従来の職住近接型の徒歩や自転車通勤圏からあふれ出た人々は郊外居住地域やニュータウンに居住し,バス,鉄道などの公的大量輸送交通機関を利用して通勤することが,都市社会の特徴となってくる。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
〘名〙 商家の番頭などが、自宅から通って勤めること。つうきん。
※人情本・処女七種(1836‐44頃か)七「万事の世話は彦助を、通(カヨ)ひ勤(ヅト)めに頼む積り」
〘名〙 自宅または宿所から出かけて行って、その職務に従事すること。勤め先へ通うこと。
※全国民事慣例類集(1880)〈司法省編〉一「後見人は通勤する者あり、寄住する者あり」
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉五六「どうもかう体が弱くっては、一里半の通勤は随分辛いから」
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