相乗り(読み)アイノリ

デジタル大辞泉 「相乗り」の意味・読み・例文・類語

あい‐のり〔あひ‐〕【相乗り】

[名](スル)
本来は別々に利用する人たちが、一つの乗り物に同乗すること。「タクシー相乗り
他で進めている事業に加わること。また、共同で行うこと。「相乗り広告」
国政で対立する与野党が、地方首長選挙などで同じ候補者を支持すること。
[類語]同乗乗り合い便乗乗る飛び乗る乗せる乗っかる乗り移る乗り回す乗り捨てる移乗分乗添乗乗車

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精選版 日本国語大辞典 「相乗り」の意味・読み・例文・類語

あい‐のりあひ‥【相乗・合乗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 一つの乗り物に二人以上がいっしょに乗ること。同乗すること。
    1. 相乗り<b>①</b>〈東京開化繁昌誌〉
      相乗り〈東京開化繁昌誌〉
    2. [初出の実例]「河岸(かし)へひいてきた大八車へ『フランケット』をしきまうけて是へあひのりをきめ」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二)
  3. あいのりぐるま(相乗車)」の略。
    1. [初出の実例]「もうお帰りかい、ぢゃ合乗でも申付けやう」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)
  4. 馬術で、二人が馬を並べて乗って行くこと。
    1. [初出の実例]「大坪流馬書云相乗事。師と弟子と乗て馬二疋をもって稽古するに、じねんとふしぎなる事いできたる」(出典:武家名目抄(19C中か)術芸部)
  5. 互いの便利のために、共同で物事を行なうこと。「相乗り広告」「相乗り番組」

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