…人力車の普及はめざましく,1872年2月の東京府下には華族,官員らの自家用88両を含めて1万1040両を数えた。76年には2万4470両と倍増していたが,その半数以上は〈相(合)乗車(あいのりぐるま)〉で,芸者と客が同乗して1枚のケットをひざにかけている姿がよく見られ,〈合乗り幌(ほろ)かけ,頰(ほ)っぺた押っつけ,テケレッツのパア〉という歌がはやったこともある。89年ごろから,それまでの木輪にかえてゴム輪を用いることが自家用車に行われはじめ,1909年にはそれが急激にひろまり,12年には空気入りのタイヤを装着するものが出現した。…
※「相乗車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...