物見遊山(読み)モノミユサン

デジタル大辞泉 「物見遊山」の意味・読み・例文・類語

ものみ‐ゆさん【物見遊山】

物見遊山見物して遊び歩くこと。
[類語]遊山観光行楽探勝遊覧漫遊周遊巡遊歴遊遊歴回遊旅行たび遠出行旅こうりょ客旅かくりょ羇旅きりょ旅路たびじ道中どうちゅう旅歩きトラベルツアートリップ

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精選版 日本国語大辞典 「物見遊山」の意味・読み・例文・類語

ものみ‐ゆさん【物見遊山】

  1. 〘 名詞 〙 物見と遊山。気晴らしに見物や遊びに行くこと。
    1. [初出の実例]「物見遊山のと申て、都は殊之外賑な事で御ざる」(出典:虎寛本狂言・茫々頭(室町末‐近世初))

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四字熟語を知る辞典 「物見遊山」の解説

物見遊山

物見と遊山。気晴らしに見物や遊びに行くこと。

[使用例] 断って置くが俺は何も船橋くんだりまで物見遊山に行ったんじゃない[梅崎春生*蜆|1947]

[使用例] 高雄様子を見ただけでは、ここへは、ただの物見遊山に来た人としか見えないのでした[宇野千代薄墨の桜|1975]

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世界大百科事典(旧版)内の物見遊山の言及

【観光】より

…およそ国の文化というものは,自然を背景とする村落や都市の景観,日常の生活様式,さらに文化の所産としての芸術等に形として現れるものであり,それらを視察することによって,自国の文化の向上に役立てるという語感を観光という言葉は持つ。明治時代にはそうした原義に沿った用法がみられ,それ以前から用いられていた〈物見遊山(ものみゆさん)〉〈漫遊〉などという語と比べると,観光は格調の高い言葉とされた。ただし,この言葉の現在の語感は,むしろ低俗な響きを持つ場合も多い。…

※「物見遊山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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