精選版 日本国語大辞典 「相助ける」の意味・読み・例文・類語
あい‐たす・けるあひ‥【相助】
- 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]あひたす・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ( 「あい」は接頭語 ) - ① 助力する。力を貸す。
- ② 危難などを救う。
- [初出の実例]「粟の飯(いひ)橡(とち)の粥(かゆ)など取出して其の飢を相助(タス)く」(出典:太平記(14C後)五)
- ③ がまんする。しのぶ。
- [初出の実例]「おもき病(やまひ)をあひたすけてなん参りて侍りし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
- ④ 互いに助け合う。
- [初出の実例]「足らさるが如に謙てしかも人と相助けたりなどせず」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)三)
- ⑤ ( ①から ) ある物事に、もう一つ物事が加わってその状態を強める。
- [初出の実例]「虚子君の無精と小生の発熱と相助けて保等登芸須の遅延を来し」(出典:消息(1899‐1900)〈正岡子規〉)