相神村(読み)あいかみむら

日本歴史地名大系 「相神村」の解説

相神村
あいかみむら

[現在地名]富来町相神

中浜なかはま村の西に位置し、南は増穂ますほヶ浦に面し、北は丘陵地。もと西念さいねん寺という寺院があったといわれ、西念寺畑と称する広大な畑地から金仏一体が出土した(富来町史)。古くは鮎神あゆかみ村といい、文和三年(一三五四)八月二五日、「ふぢはらのよりたゞ」が「のとのくにとぎのいんあゆかみむらの地頭しきの内の田地」を総持寺二世峨山韶碩に寄進し、「たいへいざんたうとくじ」を草創している(総持寺文書)。嘉吉三年(一四四三)四月五日の長谷部信久請文(摂津能福寺文書)に、東岩蔵ひがしいわくら真性しんしよう(跡地は現京都市左京区)領とあり、長谷部信久は代官として「鮎上村内次郎分上分御年貢」三八貫六五〇文の寺納を請負っている。康正二年(一四五六)四月には同院領として造内裏段銭一〇〇文を納入している(造内裏段銭并国役引付)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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