省エネルギービル(読み)しょうエネルギービル

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「省エネルギービル」の意味・わかりやすい解説

省エネルギービル
しょうエネルギービル

2度の石油危機契機として進歩した省エネルギー技術を活用して消費エネルギーを大幅に減らしたビル。良質の断熱材太陽エネルギーの利用,太陽熱体温など廃熱回収,高効率のヒートポンプ式冷暖房装置,機能的な局所照明などの技術を活用する。 1977年に完工した大阪の阪急グランド・ビルを第1号として次々に建てられ,現在ではエネルギー削減率が 70%を超えたビルもある。削減率 20%程度では建設費が従来のビルと変わらず,削減率が大きい場合には建設費の増加分がエネルギー経費の減少によって数年で回収される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android