ビル

デジタル大辞泉 「ビル」の意味・読み・例文・類語

ビル(bill)

勘定書。支払請求書
手形。証券
広告・宣伝のための張り紙。ちらし。ポスター
演劇映画コンサートなどの演目や曲目。作品。「ダブルビル

びる

[接尾]動詞上一段型活用[文]ぶ(上二段型活用)》名詞または形容詞語幹などに付いて、…らしく見える、…のふうである、などの意を表す。「大人びる」「古びる

ビル

ビルディング」の略。「雑居ビル

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精選版 日本国語大辞典 「ビル」の意味・読み・例文・類語

びる

  1. 〘 接尾語 〙 ( 上一段型活用 )
    [ 文語形 ]
  2. ( 上二段型活用 ) 名詞、または形容詞の語幹などの名詞的な語に付いて、動詞をつくる。そのもののように、あるいはそのような状態に近くふるまう、様子をする、それに近い状態になる、などの意を表わす。「おとなびる」「いなかびる」「ふるびる」「あらぶ」など。
    1. [初出の実例]「昔こそ難波ゐなかといはれけめいま京引き都備(みやこビ)にけり」(出典万葉集(8C後)三・三一二)

ビル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bill )
  2. 勘定書。請求書。
    1. [初出の実例]「早速給仕を呼んでビルを請求した」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉停留所)
  3. 手形。証券。
    1. [初出の実例]「手形(『ヒル』)」(出典:西洋学校軌範(1870)〈小幡甚三郎訳〉『コロンビヤ』大学校の規則)

ビル

  1. 〘 名詞 〙ビルディング」の略。
    1. [初出の実例]「いまに川底、ビルの下」(出典:童謡・地下鉄工事(1933)〈巽聖歌〉)

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百科事典マイペディア 「ビル」の意味・わかりやすい解説

ビル

スイス建築家彫刻家デザイナーチューリヒの美術工芸学校とデッサウバウハウスに学ぶ。戦後はウルム造形大学の初代学長を務める。デザインの総合様式としての〈環境形成〉を提唱。カンディンスキーモンドリアンについての評論も著した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビル」の意味・わかりやすい解説

ビル
Bill, Max

[生]1908.12.22. ウィンタートゥール
[没]1994.12.9. ベルリン
スイスの彫刻家,建築家,工業デザイナー。チューリヒの美術工芸学校を出て,1927~29年デッサウのバウハウスで学ぶ。 1930年代以後チューリヒに定住。 32~36年パリの「アブストラクシオン・クレアシオン」の一員として活躍。明確な構成原理に基づく絵画,彫刻,デザインを手がけた。 50年ウルムにデザイン専門学校 (現工科大学) を設立し,バウハウスの精神を継いで美術,デザイン,建築などの総合教育を行なった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビル」の意味・わかりやすい解説

ビル
びる
Max Bill
(1908―1994)

スイスのデザイナー。ウィンタートゥール生まれ。チューリヒ市立美術工芸学校、デッサウのバウハウスに学ぶ。造形活動の領域は、建築、工業デザイン、グラフィック・デザイン、純粋美術ときわめて広範囲に及ぶが、そのすべてを通じて純正な形態性が貫かれ、また、それらが総合された調和ある環境形成が彼の最終的な目標となっている。文筆家、教育者としての業績も大きい。なかでも、バウハウスの伝統を引き継いで1953年に設立したウルム造形大学(現工科大学)での教育活動が特筆される。

[高見堅志郎]

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世界大百科事典(旧版)内のビルの言及

【ビルディング】より

…原語では土木構造物などと区別した建築物,あるいは建築という広い意味の言葉であるが,日本では一般に近代的な高層の建築物の意味に限って使われることが多い。ビルと略称される。【大野 隆司】。…

※「ビル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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