真中 すず(読み)マナカ スズ

20世紀日本人名事典 「真中 すず」の解説

真中 すず
マナカ スズ

明治〜昭和期の医師 群馬女医会長



生年
明治14(1881)年

没年
昭和44(1969)年

出生地
群馬県前橋町(現・前橋市)

学歴〔年〕
済生学舎,日本医学専門学校

主な受賞名〔年〕
群馬県知事表彰〔昭和34年〕,厚生大臣表彰,藍綬褒賞

経歴
上毛産婆養成所に入って看護学などを修め、明治30年産婆看護婦試験に合格。しかし、医学への情熱はやまず、上京して済生学舎や日本医学専門学校に学んだ。39年医師の資格を取得し、東京倉敷病院などで皮膚梅毒科や産婦人科の研究に従事。27歳の時に郷里群馬県前橋に帰り、医院を開業して同市初の女医となる。以来、結婚して5児を育てながら地域住民の医療に尽力した。昭和22年群馬県女医会の発足とともに会長に就任。また、民生委員や母子保護連盟委員長・全国社会福祉協議会会長などを歴任し、医療のみならず女性の社会的地位向上や福祉事業などにも大きく貢献した。34年には「県民の母」として群馬県知事表彰を受けている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報