真尾村
まなおむら
[現在地名]防府市大字真尾
佐波川の左岸、矢筈ヶ岳(四六〇・九メートル)北麓の村で、北東に松尾山があり、村の中央を佐波川支流の真尾川が流れる。南は牟礼垰を境に牟礼村、対岸は鈴屋村、北は和字村、北東は久兼村に接する。萩藩領で三田尻宰判に属する。
慶長一五年(一六一〇)の検地帳による総石高は一千二〇七石余で、田方が八三町余で一千一〇九石余、畠方一二町余で四六町余。百姓屋敷一一六とあるが、寛永三年(一六二六)の熊野帳では総高六九六石一斗三升七合と減少している。これは慶長の検地帳では久兼・和字・奥畑など付近の村が含まれていたためと思われる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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