真田邸(読み)さなだてい

日本歴史地名大系 「真田邸」の解説

真田邸
さなだてい

[現在地名]長野市松代町殿町

松代城跡の南部にある。松代城跡のうち唯一現存する建物。文久二年(一八六二)の参勤交代制度の緩和により、江戸在住を命じられていた藩主夫人・嫡子は在国を許された。九代松代藩主幸教は、松代に帰ることになった父幸良の未亡人貞子(貞松院)の松代隠居所を元治元年(一八六四)建設。「新御殿」と称された。敷地の広さ二千一〇〇坪、建坪五〇〇坪。邸として完成したのは慶応三年(一八六七)で、明治以降は真田家の居宅となっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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