着初(読み)きぞめ

精選版 日本国語大辞典 「着初」の意味・読み・例文・類語

き‐ぞめ【着初】

〘名〙
① 新しい着物を初めて着ること。正月のを「きそはじめ」という。
※玉塵抄(1563)四九「越のよいきぬで衫を新したてたぞ。きそめにきて、試にいわうて一さしまうたぞ」
② 特に、はじめて鎧(よろい)を着る儀式をいう。武士の子が成人した時に行なう。
駿台雑話(1732)三「伊勢が子の鎧の著初に掃部を招て、子のためにとて武功の物がたりを望し」
江戸時代、五歳の男子が正月に袴の着け初めをする祝いの儀式。

き‐そ・む【着初】

〘他マ下二〙 はじめて着る。着はじめる。
※定頼集(1053頃)「けふよりもきそめてしかな夏衣すぎなば人の心みゆべく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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