着力点(読み)ちゃくりょくてん(その他表記)point of application of force

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「着力点」の意味・わかりやすい解説

着力点
ちゃくりょくてん
point of application of force

物体内で力が作用する点。作用点ともいう。剛体に働く力を平行移動して着力点を動かすことができるとき,剛体に及ぼす効果を変えないためには,次のように偶力を付加しなければならない。すなわち,剛体の点A に作用する力 f は,点A に作用する力 -f との対がつくる偶力,および点B に作用する力 f と同等である。この偶力のモーメント n は,点B に関してもとの力 f がもつモーメント rAB×f に等しい。ただし,rAB である。特に,点B がもとの力の作用線上にあるときは偶力がゼロとなるから,点A に作用する力を作用線上の点B にそのままずらしても,剛体に及ぼす効果は変らない。これを作用線の定理という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む