精選版 日本国語大辞典 「偶力」の意味・読み・例文・類語
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
大きさが等しく、互いに平行で、反対向きの二つの力が一つの物体の異なる作用点に働くとき、この二つの力を1対として取り扱い、偶力という。この1対の力は物体の重心の運動を変化させず、物体の回転のみを引き起こす。一般に剛体(広がりのある固い物体)の運動は、重心の運動と重心の周りの回転運動に分けられる。前者は剛体の各点に働く力のベクトルの和によって支配され、後者はそれぞれの力の回転させる能力、すなわち回転のモーメントの和によって支配される。偶力の場合、二つの力f1とf2のベクトルの和f1+f2は、f2=-f1であるからゼロとなり、重心の運動は不変である。したがって、静止している剛体に偶力が作用した場合には、全体として物体が移動することはない。しかし、回転モーメントの和は、二つの位置ベクトルをr1、r2としたとき、ベクトル積を用いて
r1×f1+r2×f2=(r1-r2)×f1
となり、相対位置ベクトルr1-r2がf1と平行でない限りゼロにならない( )。平行の場合は二つの力の作用線が一致する。
一般に、偶力の回転モーメントの大きさは、ベクトル積の定義に従って、二つの力の平行な作用線の間の距離をl、力の大きさを|f1|=|f2|=fで表すと、それらの算術積flで与えられ、一つ一つの力の作用点によらない。lは偶力のうでの長さとよばれ、てこの原理のうでの長さに対応する。
[阿部恭久]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
12/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新