睦ぶ(読み)ムツブ

デジタル大辞泉 「睦ぶ」の意味・読み・例文・類語

むつ・ぶ【睦ぶ】

[動バ上二]むつむ」に同じ。
「明け暮れ―・びまほしう思ひけり」〈竹河

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「睦ぶ」の意味・読み・例文・類語

むつ‐・ぶ【睦】

  1. ( 「ぶ」は接尾語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 バ上二段活用 〙
    1. 親しくふるまう。仲よくする。むつまじくする。むつむ。
      1. [初出の実例]「親族(うからやから)(ムツフル)ときは、民、仁(うつくしひのこころ)に興らむ」(出典日本書紀(720)顕宗即位前(図書寮本訓))
    2. 特に、夫婦または恋人同士の男女が仲よくする。むつむ。
      1. [初出の実例]「御仲のむつびそめたる年月の程を」(出典:源氏物語(1001‐14頃)横笛)
  3. [ 2 ] 〘 自動詞 バ四段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「常にむつばせ給へ」(出典:日蓮遺文‐崇峻天皇御書(1277))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android