普及版 字通 「睾」の読み・字形・画数・意味
睾
14画
[字訓] さわ・たかい・きんたま
[字形] 形声
声符は幸(こう)。古い字形がなくて初形を確かめがたいが、その声義よりしていえば、皋(皐)・昊(さわ・たかい)の字と混同されているところがある。睾・皋・昊の字はすべてもと獣屍の象。睾の字形は特にその陰・陰丸の部分が強調されたもので、字は牡器を本義とするが、いま通訓の義をも加えておく。
[訓義]
1. さわ。〔詩、小雅、鶴鳴〕「鶴、九皋に鳴く」の皋と同じ。
2. たかい、広大。昊天の昊の義。
3. きんたま。字の本義。象形。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕睾 タカシ
[熟語]
睾丸▶・睾睾▶・睾如▶・睾然▶・睾牢▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報