日本大百科全書(ニッポニカ) 「瞑想曲」の意味・わかりやすい解説 瞑想曲めいそうきょくméditation フランス語 一般的には器楽の小品で、穏やかな瞑想的な気分をもった作品をさす。マスネのオペラ『タイス』に用いられた「タイスの瞑想曲」が有名。この種の作品はチャイコフスキー、グラズーノフ、ジュナンらによって書かれた。ほかに特定のモチーフ、宗教的な契機による瞑想曲もある。たとえばコダーイの『ドビュッシーの主題による瞑想曲』、メシアンの管弦楽曲やオルガン曲では、モチーフ、契機によって音楽の内容は多様であり、かならずしも穏やかで瞑想的曲想をとるとは限らない。[美山良夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例