瞰望岩
がんぼういわ
JR石北本線遠軽駅の裏手西側にそびえる、安山岩質火山岩からなる地上七八メートルの岩。アイヌ語では「インカルシ」とよばれ、「戊午日誌」(由宇辺都誌)には「右の方高山一ツ有。其上下に小川有(中略)皆此山の上より諸方を眺望をするよし也。よつて此名有りと。インカルウシは物見の事を云り」と記される。明治期には希望台とか双竜台ともよばれ、大正期には巌望岩といった(上湧別村誌)。俯瞰眺望する岩の意で現漢字を当てたとみられ、昭和一一年(一九三六)遠軽町役場刊の「遠軽」が初出らしい。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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