瞳孔散大筋(読み)ドウコウサンダイキン

デジタル大辞泉 「瞳孔散大筋」の意味・読み・例文・類語

どうこうさんだい‐きん【瞳孔散大筋】

虹彩こうさい放射状に分布する平滑筋内眼筋一つ交感神経支配を受け、この筋が収縮すると、虹彩外側に引っ張られ、瞳孔が拡大する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の瞳孔散大筋の言及

【眼筋】より

眼球運動
[内眼筋internal ocular muscle]
 瞳孔筋と毛様体筋がある。瞳孔筋は瞳孔括約筋と瞳孔散大筋からなり,ともに瞳孔運動(ひとみの大きさを変化させる運動。これによって眼内に入る光量を加減する)を行う。…

【虹彩】より

…虹彩実質は粗な結合組織の網目で,中に血管と色素細胞が埋まっている。虹彩色素上皮は外胚葉由来のもので,元来は2層だが,前層は瞳孔散大筋に分化し,後層だけにみえる。虹彩に接してすぐ奥には水晶体がある。…

【瞳孔】より

…暗いところでは,逆に瞳孔を大きくし(これを散瞳mydriasisという),眼球内に入ってくる光の量を多くする。縮瞳は瞳孔括約筋(副交感神経支配)の収縮,または瞳孔散大筋(交感神経支配)の弛緩によって起こり,散瞳は瞳孔散大筋の収縮,または括約筋の弛緩によって起こる。瞳孔の働きは,その運動によって眼球内に入る光線の量を加減し,眼球の光学系の焦点深度を調節し,角膜や水晶体によって起こされる球面収差や色収差を減少させる。…

【瞳孔反射】より

…瞳孔の大きさを散大させたり縮小させたりする反射。瞳孔は虹彩の中心にある小孔で,その大きさは瞳孔を環状にとりまく瞳孔括約筋と放射状に走る瞳孔散大筋の作用によって変化する。瞳孔反射は主として,光の強さに応じて瞳孔の大きさを変える対光反射をいうが,ほかに近くをみると瞳孔が縮小する近見反射や,精神的興奮や痛み刺激で散大する反応もある。…

※「瞳孔散大筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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