矢庭(読み)ヤニワ

デジタル大辞泉 「矢庭」の意味・読み・例文・類語

や‐にわ〔‐には〕【矢庭/矢場】

矢を射ているその場所
「或いは―に射臥せ、或いは家に籠めながら焼き殺し」〈今昔二五・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「矢庭」の意味・読み・例文・類語

や‐にわ‥には【矢庭・箭庭】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 矢を射ているその場。
    1. [初出の実例]「或は箭庭(やには)に射臥せ、或は家に籠め乍ら焼し」(出典今昔物語集(1120頃か)二五)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙やにわに日葡辞書(1603‐04)〕
  3. [ 3 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 間をおかず事が起こるさま。いきなりであるさま。
    1. [初出の実例]「先刻、〈略〉たくさんな星屑を見たと思ったのに、やにはな雨がパラパラとやってきました」(出典:星を造る人(1922)〈稲垣足穂〉)

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