やにわに

精選版 日本国語大辞典 「やにわに」の意味・読み・例文・類語

やにわ‐にやには‥

  1. 〘 副詞 〙
  2. ( 「やにわ(矢庭[ 一 ]」から転じて ) その場で、時間もかけないで一気に事を行なうさまを表わす語。直ちに。たちどころに。
    1. [初出の実例]「やにはに八人きりふせ」(出典:平家物語(13C前)四)
  3. いきなり。突然。だしぬけに。
    1. [初出の実例]「南原にいたち一つはしり出たり。見付けしを幸に、やにはに棒をふりあげ、打殺さんとしけるを」(出典:咄本・醒睡笑(1628)四)
  4. 前後見境もなく直ちに、または、しゃにむに事を行なうさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「女の泣声がお絹だと分ったから、矢庭に合の襖を開けて飛び込んだ」(出典:煤煙(1909)〈森田草平〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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