矢継ぎ早(読み)ヤツギバヤ

デジタル大辞泉 「矢継ぎ早」の意味・読み・例文・類語

やつぎ‐ばや【矢継ぎ早】

[名・形動]
続けざまに早く行うこと。また、そのさま。「矢継ぎ早に質問する」
矢を続けて射る技の早いこと。また、そのさま。
きほふはもとより優れたる強弓精兵、―の手きき」〈平家・四〉
[類語]引き続き続続延延長長脈脈続けざま立て続けぶっ続け連綿綿綿次次相次いでじゃんじゃんどしどしきびすを接する芋蔓式引きも切らず引っ切り無し我も我も畳み掛ける縷縷しょっちゅうのべつ不断常に絶えず終始始終ずっと日夜夜昼明け暮れ明けても暮れても寝ても覚めても朝な夕な昼夜をおかず昼夜を分かたず夜を日に継ぐずるずるべったりのべつ幕無し見る見るずいとぐいとぐんぐんどんどんすらすらめきめき見る間にとんとんぐいぐいずんずんさっとさっさとっととはかばかしい円滑スムーズすいすいとんとん拍子着着順調快調好調淀みない淀みなく上首尾首尾良くはかどる電光石火はかないあっと言う間間髪を容れず迅速速やか立ち所に即座即刻時を移さずすぐさま途端たちまち刻刻刻一刻時時刻刻次第次第に

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精選版 日本国語大辞典 「矢継ぎ早」の意味・読み・例文・類語

やつぎ‐ばや【矢継早】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 矢つぎの早いこと。矢を続けて射る技(わざ)の早いこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「競はもとよりすぐれたるつよ弓せい兵(びゃう)、矢つぎばやの手きき大ぢからの甲の物」(出典平家物語(13C前)四)
  3. 物事を続けざまに手ばやくすること。たたみかけてすること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「行年の矢つきはやなる師走哉〈貞室〉」(出典:俳諧・玉海集(1656)四)
    2. 「けたたましい小鳥の啼き声が矢継早(ヤツギバヤ)におこり」(出典:山吹(1944)〈室生犀星〉一〇)

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