行年(読み)コウネン

デジタル大辞泉 「行年」の意味・読み・例文・類語

こう‐ねん〔カウ‐〕【行年】

これまで生きてきた年数。→行年ぎょうねん

ぎょう‐ねん〔ギヤウ‐〕【行年】

《「行」はる意》「享年」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「行年」の意味・読み・例文・類語

こう‐ねんカウ‥【行年】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「行」は経るの意 ) これまで生きてきた年数。生存した年月年齢。当年。
    1. [初出の実例]「行年已過半。今更為何労」(出典懐風藻(751)述懐越智広江〉)
    2. 「行年八六、宛如壮年者」(出典:台記‐康治三年(1144)五月一日)
    3. [その他の文献]〔荘子‐達生〕

行年の補助注記

「行年」を「ぎょうねん」と読んだ例は「享年(きょうねん)」の意。


ゆく‐とし【行年】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 暮れてゆく年。過ぎ去ってゆく年。また、年末。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「ゆくとしのをしくもあるかなますかがみ見る影さへにくれぬとおもへば〈紀貫之〉」(出典:古今和歌集(905‐914)冬・三四二)
  3. ( 年がゆく意で ) 年齢。よわい。また、老年老齢
    1. [初出の実例]「小式部はゆくとし十八にてうせ侍り」(出典:遠近草(1573‐92)上)

ぎょう‐ねんギャウ‥【行年】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「行」は経(ふ)るの意 ) =きょうねん(享年)
    1. [初出の実例]「行年(ギャウネン)六十九才迄」(出典:浮世草子傾城色三味線(1701)大坂)

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普及版 字通 「行年」の読み・字形・画数・意味

【行年】こう(かう)ねん・ぎよう(ぎやう)ねん

年齢。〔荘子寓言子、惠子に謂ひて曰く、孔子行年六十にして六十たびす。始めの時是とする、卒(つひ)にして之れを非とす。未だ今の謂(いはゆる)是の、五十九非に非ざるを知らざるなりと。

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