矢颪村
やおろしむら
[現在地名]飯能市矢颪
入間川右岸、前ヶ貫村の北に位置する。矢下風村とも書き、加治領に属した(風土記稿)。田園簿にはみえず、前ヶ貫村に含まれていたと思われる。字名に中矢下があり、当地日吉神社の万治三年(一六六〇)銘の懸仏に「高麗郡加治郷矢下村」とある。元禄郷帳によると高一二八石余。国立史料館本元禄郷帳では幕府領。享保一七年(一七三二)以降の領主の変遷は永田村に同じ。同年の村明細帳(中村家文書)によれば高は元禄郷帳に同じ、反別は田五町五反余・畑一四町一反余。用水堰は長さ六〇間と二間の二ヵ所あった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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