大河原(読み)おおかわら

精選版 日本国語大辞典 「大河原」の意味・読み・例文・類語

おお‐かわらおほかはら【大河原】

  1. 〘 名詞 〙 広い河。大きな河原
    1. [初出の実例]「海処(うみが)行けば 腰泥(なづ)む 意富迦波良(オホカハラ)植草(うゑぐさ) 海処は いさよふ」(出典古事記(712)中・歌謡)

おおがわらおほがはら【大河原】

  1. 宮城県南部、白石川に沿う地名奥州街道の金ケ瀬と舟迫の間にあった宿駅。おおかわら。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大河原」の意味・わかりやすい解説

大河原(町)
おおがわら

宮城県南部、柴田郡(しばたぐん)にある町。1889年(明治22)町制施行。1956年(昭和31)金ヶ瀬(かながせ)村と合併阿武隈(あぶくま)川の支流白石(しろいし)川の下流域に位置する。JR東北本線、国道4号が通じる。江戸時代には奥州街道の宿場として繁栄した。商業が活発で、最近では仙台市への通勤、通学も増加し、仙台都市圏に含まれている。白石川の堤防には約8キロメートルのサクラ並木がある。冬季にはハクチョウが飛来する。柴田郡の総鎮守として古い歴史をもつ大高山神社には、国指定重要文化財の鰐口(わにぐち)など多くの文化財が残されている。面積24.99平方キロメートル、人口2万3571(2020)。

[後藤雄二]

『『大河原町史』全2巻(1982、1984・大河原町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「大河原」の意味・わかりやすい解説

大河原[町] (おおがわら)

宮城県南部,柴田郡の町。人口2万3530(2010)。阿武隈川の支流白石川に沿い,周囲を丘陵で囲まれた小盆地を占める。中心集落の大河原は江戸時代,奥州街道の宿場町で,明治以降は国や県の地方出先機関が集中し,仙南地域の行政中心となった。現在も簡易裁判所など国の機関や県の出先機関が設置されている。1974年には周辺の市場を統合して大河原町地方卸売市場が開設され,商業機能も高めた。JR東北本線,国道4号線が通じ,仙台市のベッドタウンとして人口が増加している。農業は米作中心であるが,兼業化が著しい。大高山神社には東北地方最古といわれる鰐口がある。
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百科事典マイペディア 「大河原」の意味・わかりやすい解説

大河原[町]【おおがわら】

宮城県南部,阿武隈川の支流白石川中流部の柴田郡の町。中心集落は奥州街道の宿場町で,東北本線に沿い,町並みは白石川の両岸に発達。米作を中心とするが畑作も行う。製造業が盛ん。蔵王山への登山口でもある。東日本大震災で,町内において被害が発生。24.99km2。2万3530人(2010)。

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