大河原(読み)おおかわら

精選版 日本国語大辞典 「大河原」の意味・読み・例文・類語

おお‐かわら おほかはら【大河原】

〘名〙 広い河。大きな河原
古事記(712)中・歌謡海処(うみが)行けば 腰泥(なづ)む 意富迦波良(オホカハラ)植草(うゑぐさ) 海処は いさよふ」

おおがわら おほがはら【大河原】

宮城県南部、白石川に沿う地名奥州街道の金ケ瀬と舟迫の間にあった宿駅。おおかわら。

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改訂新版 世界大百科事典 「大河原」の意味・わかりやすい解説

大河原[町] (おおがわら)

宮城県南部,柴田郡の町。人口2万3530(2010)。阿武隈川の支流白石川に沿い,周囲を丘陵で囲まれた小盆地を占める。中心集落の大河原は江戸時代,奥州街道の宿場町で,明治以降は国や県の地方出先機関が集中し,仙南地域の行政中心となった。現在も簡易裁判所など国の機関や県の出先機関が設置されている。1974年には周辺の市場を統合して大河原町地方卸売市場が開設され,商業機能も高めた。JR東北本線,国道4号線が通じ,仙台市のベッドタウンとして人口が増加している。農業は米作中心であるが,兼業化が著しい。大高山神社には東北地方最古といわれる鰐口がある。
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