平安中期の神仏習合信仰から生まれた御正体(みしょうたい)(本地仏)などを表す特殊な形式の像。古くは御正体とよんだ。鏡を神社に奉納するのはごく古く、例も多い。これが寺院にも適用され、その表面に神仏像を毛彫りする鏡像(きょうぞう)が平安時代から始まっている。
それが転化して、銅、鉄で鏡板から像まで鋳出したり、円形の金属の薄板(四角やその他の形もある)を木板にかぶせ、これに鋳出の像を取り付けるものができた。まれには木板浮彫りのものもある。肩につけた金具を利用して、柱や壁にかけて礼拝した。鎌倉時代から近世初頭にかけての遺品が多数伝えられており、像以外に天蓋(てんがい)、前机、華瓶(けびょう)などまで付したものもある。
[佐藤昭夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新