〈京都・山城寺院神社大事典〉
文武天皇の御願により大宝三年(七〇三)四月二一日創建と伝え(宇治郡名勝誌)、はじめ
平等寺は桓武天皇皇子の葛原親王(桓武平氏の祖)が創立、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都市山科(やましな)区安朱稲荷山(あんしゅいなりやま)町にある天台宗(延暦寺(えんりゃくじ)派)の門跡(もんぜき)寺院。護法山安国院出雲(いずも)寺と号する。本尊毘沙門天。文武(もんむ)天皇の御願(ごがん)で、703年(大宝3)創建とか、伝教大師(でんぎょうだいし)(最澄(さいちょう))開基などと伝える。初め出雲路(現上京(かみぎょう)区)の地にあった。鎌倉初期、円智(平親範)が、廃絶した平等寺(葛原(くずはら)親王創建)、尊重(そんじゅう)寺(平親信建立)、護法寺(平範家創建)の平家ゆかりの3寺を統合した。出雲路の旧堂は桜の名所として著名であった。たびたび兵火にかかり、1611年(慶長16)後陽成(ごようぜい)天皇が天海に修興を命じ、1665年(寛文5)公海僧正が現在の地に堂宇をつくり、輪王寺の公弁法親王が入寺してから門跡寺院となり、江戸時代には輪王寺宮法親王が兼務する寺となった。寺領1070石。紙本墨書『洞院公定(とういんきんさだ)日記』(南北朝時代)、注大般涅槃(だいはつねはん)経巻(奈良時代)、紙本墨書篆隷(てんれい)文体(鎌倉時代)は国の重要文化財。正月の初寅詣(はつとらもう)では参詣(さんけい)人でにぎわう。
[田村晃祐]
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