最新 地学事典 「矮小型」の解説
わいしょうがた
矮小型
dwarf
動植物において,標準型の1/2程度の大きさで発育が停止したもの。巨大型の対語。環境条件の特殊な要素に結びついていることが多い。古生物の進化系列では跳躍変異・地理的変異のなかで現れることがある。更新世のゾウ類では,地中海シチリア島やマルタ島のフォーコネリゾウ(Palaeoloxodon falconeri)は肩高が90cmでポニーほどの大きさしかなく,アンチクウスゾウ(P.antiquus)がこれらの島に隔離されたことによって生じたと考えられている。また,これらの島の更新世のカバ(Hippopotamus pentlandi)も矮小型である。一般に,島や孤立した環境条件のもとでは,中・大型哺乳類は小型化する傾向があるが,それが極端になったものと考えられる。
執筆者:亀井 節夫・河村 善也
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

