矯味剤(読み)きょうみざい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「矯味剤」の意味・わかりやすい解説

矯味剤
きょうみざい

苦味など味の悪い薬物に添加して味を矯正し、広義味覚にあわせて服用しやすくするものをいう。一般的に白糖サッカリン、各種果物シロップなどの甘味剤、クエン酸や酒石酸などの有機酸がよく用いられる。悪臭のある薬物を矯正するために添加される矯臭剤(各種果物エッセンスなど)といっしょにして矯味矯臭剤とよばれる。このほか色を矯正する着色剤は矯色剤ともいう。これらを総合して矯正剤ということもある。とくに小児用の液剤投与には、なくてはならないものである。

[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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