石井勇(読み)イシイ イサム

20世紀日本人名事典 「石井勇」の解説

石井 勇
イシイ イサム

昭和・平成期の福祉活動家 元・中部盲導犬協会会長。



没年
平成11(1999)年4月6日

出生地
愛知県名古屋市

学歴〔年〕
陸軍航空士官学校卒,名城大学卒,名城大学大学院修了

主な受賞名〔年〕
吉川英治文化賞(第21回)〔昭和62年〕

経歴
大学院で交通政策を修める。愛知県交通安全協会課長として、交通事故の賠償額や植物状態の人の家庭について実態調査を続けた。のち中部盲導犬協会会長を長く務め、音の出る信号機を発案、初の本格的盲導犬訓練センターの設立尽力。また、カーブミラー黄色の横断旗などを次々と考案。光洋福祉会理事長、全国盲導犬協会連合会長なども務めた。57年中部盲導犬協会で育った盲導犬サーブが主人をかばって車の前に飛び出し、左前脚を失った事故は、児童書にもなった。サーブを通して盲導犬への理解を促し、交通安全を訴え続けた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石井勇」の解説

石井勇 いしい-いさむ

1924-1999 昭和後期-平成時代の福祉活動家。
大正13年7月25日生まれ。愛知県交通安全協会で,一貫して交通政策にとりくむ。盲人用信号機(歌うシグナル),カーブミラー,黄色の横断旗,高速道路の緊急電話などを実用化。また盲導犬訓練センター,寝たきり障害者のための一粒荘などを設立。62年吉川英治文化賞。平成11年4月6日死去。74歳。愛知県出身。名城大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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