石器石材(読み)せっきせきざい

最新 地学事典 「石器石材」の解説

せっきせきざい
石器石材

lithic raw material

先史時代の石器に使用された岩石材料。石器原材とも。打製石器には,緻密で貝殻状断口を示す,鋭利に割れやすい岩石が適し,日本では主に黒曜岩(石材名は黒曜石)・無斑晶質安山岩サヌカイトなど)・チャート・珪質頁岩・無斑晶流紋岩(下呂石)・流紋岩質溶結凝灰岩などが用いられる。これに対して,磨製石斧には,衝撃に対して丈夫な透閃石岩(ネフライト)・ドレライト・ホルンフェルス・緑色岩緑色凝灰岩などが用いられる。その他の礫石器には,安山岩・流紋岩・砂岩など,より多くの種類の岩石が利用された。石器石材産地を推定できると,先史人類の移動・交流の実態を知ることができるので,蛍光X線分析や実体顕微鏡観察などの研究法が活用されている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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