石橋・岩橋(読み)いわばし

精選版 日本国語大辞典 「石橋・岩橋」の意味・読み・例文・類語

いわ‐ばし いは‥【石橋・岩橋】

〘名〙 (「いわはし」とも)
① 川の浅瀬に石を並べて、それを踏んで渡るようにしたもの。川の中の踏み石。石(いし)並み。
万葉(8C後)二・一九六「上(かみ)つ瀬に 石橋(いはばし)渡し 下(しも)つ瀬に 打橋(うちはし)渡す」
② 石の橋。石材で作った橋。いしばし
※宝治百首(1248)夏「暮れ行けば木の下暗きいははしのみたらし川に飛ぶほたるかな〈藤原頼氏〉」
③ 自然にできた、橋のように宙にかかった奇岩
※後撰(951‐953頃)恋五・九八五「葛木や久米路(くめぢ)にわたすいはばしの中々にても帰りぬるかな〈よみ人しらず〉」

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