石狩低地東縁断層帯(読み)いしかりていちとうえんだんそうたい

知恵蔵mini 「石狩低地東縁断層帯」の解説

石狩低地東縁断層帯

北海道西部の石狩平野と、その東側にある岩見沢丘陵、栗沢丘陵、馬追丘陵との境界付近に南北に伸びる活断層帯。東側が西側に対して相対的に隆起する逆断層で、「主部」と「南部」からなる。「主部」は長さ約66キロメートルで、美唄(びばい)市から勇払(ゆうふつ)郡安平(あびら)町に至る。「南部」は長さ54キロメートル以上と推定され、千歳市から沙流(さる)郡日高町沖合の海域に至る。政府の地震調査研究推進本部が主要活断層帯に指定して調査を行っており、「主部」ではマグニチュード7.9程度、「南部」ではマグニチュード7.7程度以上の地震が発生する可能性があるとしている。2018年からの30年間における発生確率は「主部」でほぼ0%、「南部」で0.2%以下との想定だが、同断層帯の近くを震源とする「平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震」の影響で地震が引き起こされる恐れもあるとして、警戒が求められている。

(2018-9-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報