石鼓(読み)せっこ

精選版 日本国語大辞典 「石鼓」の意味・読み・例文・類語

せっ‐こセキ‥【石鼓】

  1. 中国、陝西省宝鶏県で発見された中国先秦代の一〇個の石造遺品。高さ九〇センチメートル、径六〇センチメートルほどの太鼓に似た形の石。石面秦篆(しんてん)に近い文字が刻まれている。七〇〇字以上の文になるが、現存するのは二七二字。石鼓文

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普及版 字通 「石鼓」の読み・字形・画数・意味

【石鼓】せきこ

鼓形の石に四言の詩を刻する。陝西宝鶏の陳倉にあり、代に発見され、孔に収めた。いま故宮博物院に収蔵する。〔集古録、一〕岐陽の石鼓、初め世にせられず、人に至りて、始めてんに之れをす。應物は以て王の鼓にして、宣王に至りて詩をすと爲し、韓之は直ちに以て宣王の鼓と爲す。

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世界大百科事典(旧版)内の石鼓の言及

【金石文】より

…碣は碑の形をなさない立石を指す。秦の始皇帝が巡幸して各地に立てた刻石のほか,現存する石刻の最古のものとして知られる石鼓も形式の上では碣に入るため,碣の出現は戦国までさかのぼる。墓誌は墓誌銘ともいい,故人の経歴や事績を方形の石に刻して墓中に埋めたものである。…

※「石鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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