砂漠飛蝗(読み)サバクバッタ

デジタル大辞泉 「砂漠飛蝗」の意味・読み・例文・類語

さばく‐ばった【砂漠飛蝗】

バッタ一種体長は6~7センチ。アフリカ北部やアジア南西部の乾燥地帯分布。時に大発生し、大群をなして風に乗り一日に100キロ以上も移動して農作物を食い尽くす。サバクワタリバッタ。サバクトビバッタ。エジプトツチイナゴ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の砂漠飛蝗の言及

【飛蝗】より

…大群をなして飛びながら大きく移動し,農作物などに大害を与えるバッタ類のことで,世界から十数種が知られている。とくにアフリカからインドにかけて見られるサバクバッタ(砂漠飛蝗,サバクトビバッタ),アフリカからユーラシアに広く分布し,日本にもいるトノサマバッタ(移住飛蝗)(イラスト)の二つが有名である。これらの種では,大発生はおもに大河流域の乾燥草原で起こり,そこから移動を始める。…

【蝗害】より

…群れをなして空を飛翔(ひしよう)して移動するバッタ類は飛蝗(ひこう)(近年トビバッタともいう)と呼ばれ,もっとも恐ろしい害虫の一つとされている。飛蝗の性質をもつバッタは種類が多いが,その代表種は,アフリカから旧北区,東洋区に広く分布する移住飛蝗(トノサマバッタ)Locusta migratoria,北アフリカから地中海沿岸,旧ソ連南部などに分布するモロッコ飛蝗Dociostaurus maroccanus,南西アフリカの褐色飛蝗Locustana pardalina,北アメリカのロッキー山飛蝗Melanoplus mexicanus,南アメリカの赤色飛蝗Nomadacris septemfasciata,南アフリカ,中近東の砂漠飛蝗Schistocerca gregaria,中南米の南米飛蝗S.paranensisなどが有名である。これらは数千,数万の大群で遠距離を移動しつつ,植物を食い尽くしてほかへ移る大害虫で,その大発生は現在でも脅威である。…

※「砂漠飛蝗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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