大学事典 「研究代表者」の解説
研究代表者
けんきゅうだいひょうしゃ
研究課題ないし研究プロジェクトの総責任者であり,研究計画とその実施,また研究費の使用に関する裁量と責任を有する。競争的資金や公募型研究においては,申請から採択,その後の評価等に係る事務手続きにも責任を負う。複数の研究者で実施される研究課題においては,たとえば科学研究費補助金では,研究代表者のほか,研究分担者や連携研究者,研究補助者で構成されている。分担金の配分を受ける研究分担者は,以前は研究代表者の地位の交代が可能であったが,研究代表者の責任がより重視されるようになり,2011年からは交代が認められなくなった(すなわち,研究代表者が欠けた場合には,その研究課題は廃止される)。研究代表者の研究マネジメントに係る負担を軽減するため,近年これを補助する専門職,リサーチ・アドミニストレーター(University Research Administrator: URA)の導入・普及が課題とされている。
著者: 榎孝浩
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報