化学辞典 第2版 「硫酸セシウム」の解説
硫酸セシウム
リュウサンセシウム
caesium sulfate
Cs2SO4(361.87).塩化セシウム水溶液に硫酸を加えると得られる.無色の斜方晶系結晶.密度4.24 g cm-3.融点1010 ℃.水に易溶,エタノールに不溶.酸化触媒(VあるいはV2O5と組み合わせてSO2酸化による硫酸の製造や排出ガスの燃焼促進),セシウム化合物の製造原料,密度勾配遠心分離試薬などに用いられ,水溶液(高屈折率溶液)は高分解能ArF液侵石版印刷に用いられる.[CAS 10294-54-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報