硫酸セシウム(読み)リュウサンセシウム

化学辞典 第2版 「硫酸セシウム」の解説

硫酸セシウム
リュウサンセシウム
caesium sulfate

Cs2SO4(361.87).塩化セシウム水溶液に硫酸を加えると得られる.無色の斜方晶系結晶.密度4.24 g cm-3.融点1010 ℃.水に易溶,エタノールに不溶.酸化触媒(VあるいはV2O5と組み合わせてSO2酸化による硫酸の製造排出ガスの燃焼促進),セシウム化合物の製造原料,密度勾配遠心分離試薬などに用いられ,水溶液(高屈折率溶液)は高分解能ArF液侵石版印刷に用いられる.[CAS 10294-54-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android