硫酸焼鉱(読み)りゅうさんしょうこう(その他表記)pyrite cinder

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硫酸焼鉱」の意味・わかりやすい解説

硫酸焼鉱
りゅうさんしょうこう
pyrite cinder

硫酸滓ともいう。硫化鉄鉱 (黄鉄鉱,磁硫鉄鉱など) を焙焼して硫黄分を回収した残滓主成分酸化第二鉄。おもに製鉄原料として利用されるが,銅,亜鉛などの不純物を含んでいるために鋳物銑鉄の利用には適さない。粒度が微細のため,一般にはペレット法で利用される。また特別に純度の高い焼鉱は,フェライトや鉄粉原料にも利用される。なお,硫黄酸化物,亜鉛などの有害物の問題から,焼結原料としての使用量は制限されてきている。

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