鉄粉(読み)テップン

世界大百科事典 第2版の解説

てっぷん【鉄粉 iron powder】

は各種金属粉末の中で最も多量に用いられている。その製造には酸化鉄還元法溶湯アトマイズ法が主として用いられ,大部分の鉄粉はこの2方法で作られる。還元法では,高品位の鉄鉱石または鋼材の熱間圧延時に生じる酸化被膜(ミルスケール)をコークスとともに加熱して還元し,得られる海綿状の鉄を粉砕して粉末とする。粉末粒子は多孔質で,圧粉体強度は高く,焼結性がよい。焼結機械部品のほか溶接棒,粉末切断懐炉の発熱体,脱酸素剤などに用いられる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

てっ‐ぷん【鉄粉】

〘名〙 鉄の粉末。鉄のこな。薬用としたり、花火の合薬に加えたり、また蒔絵(まきえ)に用いたりする。〔薬品名彙(1873)〕

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世界大百科事典内の鉄粉の言及

【金属粉末】より

…これらの性質は,粉末の成分ばかりでなく,粒子の大きさや形状などに依存して変化する。各種の金属粉末には,これらの性質を利用した独特の用途があるが,現在多量に使われている粉末は鉄粉,アルミニウム粉,銅粉などである。鉄粉は,酸化物の還元法,溶湯のアトマイズ法(アトマイズ粉末)などによって作られ,各種の焼結材料(小型歯車などの機械部品,小型モーターの鉄心,家庭用電気器具や自動車の含油軸受,高負荷用摩擦板)や溶接棒の原料,メタルテープの磁粉などとして用いられる。…

※「鉄粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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