碓井町(読み)うすいまち

日本歴史地名大系 「碓井町」の解説

碓井町
うすいまち

面積:八・四五平方キロ

嘉穂郡のほぼ中央部に位置し、東から南は嘉穂町、西は桂川けいせん町、北は稲築いなつき町と接する。町域中央部には古処こしよ山系水源とする千手せんず川、南東部には芥田あくただ川が流れ、ともに遠賀おんが川に合流する。町域中南部には琴平ことひら(一二三・五メートル)、南西部には長谷はせ(三一一・二メートル)がある。昭和六三年(一九八八)に国鉄上山田かみやまだ線碓井駅廃止の後は南北に走る県道穂波ほなみ―嘉穂線および千手稲築線、東西に走る県道下山田―碓井線が物流の中心となっている。

古代律令制下では嘉麻かま郡碓井郷(和名抄)が町域に比定される。朱鳥元年(六八六)観世音寺(現太宰府市)に封二〇〇戸が施入され、このうちに嘉麻郡碓井郷五〇烟も含まれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報