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千手 センジュ

デジタル大辞泉の解説

せん‐じゅ【千手】


千本の手。非常に多くの手。
千手法」の
千手陀羅尼(だらに)」の略。
千手観音」の略。

せんじゅ【千手】[謡曲]

平家物語に登場する遊女。駿河国手越(てごし)の長者の娘。鎌倉に捕らえられた平重衡(たいらのしげひら)の寵愛を受け、重衡が切られたのち、信濃の善光寺に入って弔ったという。
(「千寿」とも書く)謡曲。三番目物金春禅竹作。捕らわれて鎌倉にいる平重衡のもとへ源頼朝が千手の前を遣わし、二人は酒宴を催して歌い舞うが、やがて重衡は都に返される。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

千手 せんじゅ

1165-1188 平安後期-鎌倉時代の女性。
永万元年生まれ。駿河(するが)(静岡県)手越(てごし)の長者の娘。源頼朝の妻北条政子の侍女一ノ谷の戦いで捕らえられ,鎌倉におくられた平重衡(しげひら)の身のまわりの世話をし,琴,琵琶を奏してなぐさめた。重衡の処刑後,病になったとも,善光寺にはいり尼となったともいう。文治(ぶんじ)4年4月25日死去。24歳。名は千寿ともかく。

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世界大百科事典 第2版の解説

せんじゅ【千手】

(1)平曲の曲名。《千寿》とも書く。《千手前(せんじゆのまえ)》とも称する。平物(ひらもの)。フシ物。源平の戦で捕虜になった平重衡(しげひら)が鎌倉へ護送されたので,頼朝が対面し,東大寺焼討ちの責任についてただす。重衡は一門の不運を嘆き,自分の処刑を急ぐよう願うが,奈良の寺院の意向も聞かねばというので許されない。重衡は狩野介宗茂(かののすけむねもち)に預けられ,手越(てごし)の宿(しゆく)の長(ちよう)の娘の千手前が世話をすることになる。

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大辞林 第三版の解説

せんじゅ【千手】

「千手観音」の略。
「千手陀羅尼だらに」の略。

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世界大百科事典内の千手の言及

【川西[町]】より

…おもな集落は信濃川の段丘面に分布し,盆地内では最大の米作地域となり,魚沼コシヒカリの産地として知られる。中心地の千手(せんじゆ)は近世には善光寺街道の馬継場で,馬市でも知られた。絹織物で有名な十日町市,小千谷市に隣接し,縮織の出機(でばた)地域でもあった。…

※「千手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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