社会=経済的地位尺度(読み)しゃかい=けいざいてきちいしゃくど(英語表記)socio-economic status scale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「社会=経済的地位尺度」の意味・わかりやすい解説

社会=経済的地位尺度
しゃかい=けいざいてきちいしゃくど
socio-economic status scale

生活水準ないし生活程度を調査する方法の一つで,F.S.チェーピン,A.リーイの都市,W.H.シューエルの農村家族に関する尺度が有名である。チェーピンは社会=経済的地位を「個人あるいは家庭が,文化的調度,有効所得,物質的調度ならびにコミュニティー (→地域社会 ) の集団活動への参与の,普通の平均的標準からみて占める位置」と定義し,これらの成分のおのおのを測定する尺度をつくった。その方法は,文化的所有,収入,学歴居間の設備,集団参加などに関する項目を選び出し,それらに一定のウエイトを与えて尺度化したものである。しかし,日本とアメリカとでは文化様式を異にするため,これをただちに日本に適用することはできない。日本で普通用いられている項目は,家屋,住宅設備,家具道具,文化用品,教養娯楽品,嗜好品,調味料衣類,居間の状態,集団参加など延べ 30項目以上に及ぶが,いずれが決定的というわけでもなく,なるべく広い調査対象範囲において同じような意味をもつ項目を設定することが望ましい。

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