デジタル大辞泉
「延べ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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のべ【延・伸】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「のべる(延)」の連用形の名詞化 ) のばすこと、また、のばしたもの。
- ① ひらたくのばしたもの。特に、延金をいう。
- [初出の実例]「その鍔の地を笹なり菊なりにうすくほり、それへ金の延(ノベ)をその形(なり)に切いれて」(出典:万金産業袋(1732)二)
- ② 「のべギセル(延━)」の略。
- [初出の実例]「新造一服吹附(すひつ)けて華魁に出すと延煙管(ノベ)だから重い」(出典:落語・殿様の廓通ひ(1890)〈禽語楼小さん〉)
- ③ 同一のものがいくつ重複しても、それぞれ一つとして数えて合計すること。接頭語的にも用いる。「二階建の家ののべ坪」「必要なのべ人員」など。
- ④ 謡曲の節扱いの一つ。字音を引きのばし、間をもたせて謡うこと。
- [初出の実例]「一のべ〔さきへやる〕一ちぢめ〔さきをまへへ〕」(出典:わらんべ草(1660)二)
- ⑤ 期日・期間などをのばすこと。
- [初出の実例]「先あすの事は、のべにやらせられひと云」(出典:天理本狂言・箕被(室町末‐近世初))
- ⑥ 駒下駄の背面を凹に彫ること。〔随筆・守貞漫稿(1837‐53)〕
- ⑦ 「のべがみ(延紙)」の略。
- [初出の実例]「はな紙はのべを二三でうおしおり」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)二)
- ⑧ 「のべとりひき(延取引)」の略。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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