祁寒(読み)キカン

精選版 日本国語大辞典 「祁寒」の意味・読み・例文・類語

き‐かん【祁寒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「祁」は大きい、盛んの意 ) きびしい寒さ。大寒。厳寒。
    1. [初出の実例]「又此地祁寒、積雪難消」(出典:続日本紀‐神護景雲二年(768)九月壬辰)
    2. 「この境寒を知らず、数年前祁寒(キカン)と称せられしとき、寒暑針は猶八度を指したりといふ」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉夜襲)
    3. [その他の文献]〔書経‐君牙〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android