日本歴史地名大系 「神之川」の解説 神之川かみのかわ 鹿児島県:日置郡神之川郡山(こおりやま)町北部の八重(やえ)山(六七六・九メートル)付近を源として南流し、のち西流して伊集院(いじゆういん)町を流れ、長松(ちようまつ)川・下谷口(しもたにぐち)川・野田(のだ)川などを合せて東市来(ひがしいちき)町神之川で東シナ海に注ぐ。地元ではカンノカワと称する。流路延長は約二八キロ、流域面積約九九平方キロの二級河川。「郡山郷土史」によれば、郡山町嶽(たけ)に鎮座する智賀尾(ちかお)神社は元来は上宮(じようぐう)岳の頂上付近に祀られ、同地を水源とする小川を神之川とよんだと伝える。流域一帯はシラス土壌に覆われ、谷壁は急崖をなす所が多く、谷底平野は比較的広い。清藤(きよふじ)川や下谷口川の河谷は交通路として利用されてきた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by