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神国論 しんこくろんDe civitate Dei

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神国論
しんこくろん
De civitate Dei

22巻に及ぶアウグスチヌスの主著。 413~426/7年に書かれた。 410年にアラリック1世の率いるゴート族がローマに侵入,占領した事件について異教徒側からのキリスト教攻撃がなされたとき,アウグスチヌスは『神国論』を次々と公にし,神の国と地の国とを対立させてキリスト教を擁護した。これはその性格上護教的キリスト教理論ではあるが,西洋最初の歴史哲学ともいうことができる。彼によれば人が神の恩恵にあずかるのは教会とその秘跡のみによるのであり,教会の外に救いはない。神に従う神への愛と神にそむく自愛とにより区別される2つの国は必ずしも教会と世俗国家をいうのではなく,神の国は地上に異国人として居留する自国の民を教会を通じてみずからのもとに招くのであり,かかるものとして教会は初めて教理上の意義を得ると同時に,その信仰における位置を確立したのである。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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