秘跡(読み)ヒセキ

精選版 日本国語大辞典 「秘跡」の意味・読み・例文・類語

ひ‐せき【秘跡・秘蹟】

  1. 〘 名詞 〙 キリスト教で、神の恩寵信徒に与える主要な宗教儀式ギリシア正教では機密と称し、ギリシア正教とカトリック教会では洗礼堅信聖餐・告解・終油叙階婚姻七種があるが、プロテスタントでは洗礼・聖餐の二種のみ。サクラメント。
    1. [初出の実例]「夫主に代りて此秘跡を人に授くるに於ては」(出典:夢醒真論(1869)〈貞方良助〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「秘跡」の意味・わかりやすい解説

秘跡
ひせき

「サクラメント」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の秘跡の言及

【サクラメント】より

…聖書ギリシア語のミュステリオンmystērionということばがラテン語に訳されたとき,そのままラテン書きにされてミュステリウムmysteriumとされる場合もあったが,一方儀礼用語として軍隊でも使われ,法的誓約の意味を含むラテン語のサクラメントゥムsacramentumもテルトゥリアヌス(225ころ没)のころからミュステリオンの訳語として用いられ,これが後に神学用語として欧米諸語の語源となった。日本では,キリスト教でも教会によって秘跡(カトリック),礼典,聖礼典(プロテスタント),聖奠(てん)(聖公会),機密(ハリストス正教会)などとさまざまに訳されている。 新約聖書の中に使われているミュステリオンということばは,当時の密儀宗教の用語と同じことばであるが,同じ意味で使っていない。…

※「秘跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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