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自愛 ジアイ

デジタル大辞泉の解説

じ‐あい【自愛】

[名](スル)
自分を大切にすること。自分の健康状態に気をつけること。「時節柄ご自愛ください」
自分の言行を慎むこと。自重。
自分の利益を大事にすること。利己。「自愛主義」
倫理学で、自己保存の本能に基づいて、自己の幸福を求める自然的性向。
物を大事にすること。珍重すること。
「腰刀にて突き合ひたるを書きて―してゐたりけるを」〈著聞集・一一〉

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大辞林 第三版の解説

じあい【自愛】

( 名 ) スル
自分自身を大切にすること。 「御-を祈る」 「乞う、-されよ」
〘倫〙 自分の個人的利益や幸福を大事にしようとする自己保存の感情。
自分のものとして珍重すること。 「木の下と云ふ名を付けて、-して飼ひける程に/盛衰記 14

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自愛
じあい
self-love英語
amour de soiフランス語
Selbstliebeドイツ語

とは文字どおり自己を愛することであるが、とくに他の何物にも増して自己を愛し、自己の幸福を願うのが自愛である。自愛は一般に利己主義の源泉として道徳的に悪とされるが、しかし自愛が人間の本性に基づく以上、その根絶は不可能で、それをむしろよい方向に転化すべきだという見方もある。
 ルソーは、自愛は人間の自然的な根本感情であり、それはもともと他人への愛を排除するものではなく、かえってそれを誘発するものだと説き、否定されなければならないのは自愛ではなくて自尊であり、高慢や虚栄や憎悪は無限の自己満足を求める自尊から生ずるとする。またバトラーは、自我の部分的、一時的快楽ではなく、その全体的、永続的幸福を求めるのが理性的自愛であるとし、それを良心とともに人間の道徳的原理とする。なおカントは、自愛が実践理性によって道徳法則との一致という条件の下に制限されるとき、それを理性的自愛とよんだ。[宇都宮芳明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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