神楽和琴秘譜(読み)かぐらわごんひふ

精選版 日本国語大辞典 「神楽和琴秘譜」の意味・読み・例文・類語

かぐらわごんひふ【神楽和琴秘譜】

  1. 神楽楽譜写本。一巻。縦二八・五センチメートル、全長三九八・四センチメートル。本歌と末歌各一六篇を収録し、歌声の長短緩急と拍子を、朱または墨書で注している。類書中最古の写本で平安中期の書写巻末に近衛基熙(もとひろ)による元祿七年(一六九四)の後書きがある。国宝

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の神楽和琴秘譜の言及

【御神楽】より

…(2)鎮魂祭用神楽歌 《天地(あめつち)に》《神分(かみわか)も》《清(きゆ)らならば》。 神楽歌の曲目等を知る資料としては《江家次第》《神楽和琴秘譜》《鍋島本神楽歌》等があり,近世以降のものに関しては《楽家録》に詳しい。古式では最初の人長式に人長の名のり等かなり複雑な作法があり,《韓神》の後にも勧盃の後に人長が才男(さいのお)を呼び出して問答をして滑稽(こつけい)な芸をさせるなど,現行のものより人長の活躍が著しい。…

※「神楽和琴秘譜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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